無頼の絵師―公事宿事件書留帳〈11〉 (幻冬舎文庫)



無頼の絵師―公事宿事件書留帳〈11〉 (幻冬舎文庫)
無頼の絵師―公事宿事件書留帳〈11〉 (幻冬舎文庫)

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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時代劇初心者には向いている。

人気シリーズだけあって、作品が短く端的にまとまっていて読みやすいです。しかし、なんというか読後感が軽い。どれもプロローグがとても謎めいていて読者をひっぱり、つい読まされてしまうのですが、いずれも事件解決のプロセスがまことにあっさりしていて物足りない。設定づくりがうまいんでしょうが、ディープな時代劇ファンのわたくしにはライト過ぎ。
「無頼の絵師」というタイトルに惹かれて、この本を購入しましたが、この表題作の絵師は「無頼」という言葉が喚起する豪放磊落なキャラではなく、ただの「他人とつるむのが嫌いなマイペースな世捨て人」という感じでした。
じっくり腰を据えて読みたい本じゃなく、通勤電車向きですかね・・・。

慣れ親しみつつも

好評の公事宿シリーズ。今回から、菊太郎の愛人お信が団子屋「美濃屋」を開店。そこへ新キャラクター(渋いおじいさん)も登場し、新たな色合いを添えています。
相変わらず、主題は現代の日本と共通したものばかり。澤田さんは、児童虐待や誘拐を取り入れた作品を今までこのシリーズで書いてきましたが、気にかかるものなのでしょうね。菊太郎に語らせるセリフに、作者の思いが重なります。
菊太郎の弟、鉄蔵の出番が減った気が(笑)。鉄蔵配下の同心たちもなかなかの脇役なので、出番が増えるといいな。



幻冬舎
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